クリニックで働く看護師の仕事とは?メリットは何?

クリニックで働く看護師の仕事とは?

診療所とは、医療法第1条で次のように定義されています。 診療所には、〇〇医院、〇〇クリニック、〇〇内科などさまざまな名称がありますが、医療法上はすべて「診療所」に分類されます。

多くの場合、院長である医師が一人で患者を診察し、看護師は主に医師の補助を行います。具体的には、血圧、体温、脈拍、呼吸などのバイタルサインのチェック、点滴、採血、注射などを行います。

また、受付、電話応対、器具の消毒、備品のストック、清掃などの雑務を行うことも多いです。

クリニックで働くメリット

クリニックで働くメリットを見てみましょう。病院(病棟)や介護施設での勤務とどう違うのでしょうか?

日勤のみ(夜勤なし)

看護師が病院(病棟)や介護施設で働く場合、基本的には2交代制で、夜勤は月に3~5回程度ですが、クリニックでは基本的に夜勤はありません(一部の病床を除く)。

また、2交代制勤務に比べ、クリニックは勤務時間が短く、勤務体系も規則的であるため、身体的負担はかなり軽減されます。看護の仕事は体力勝負なので、日勤のみ(夜勤なし)はクリニックならではのメリットと言えます。

家事や育児との両立も可能

最近は男性の看護師も増えてきていますが、まだまだ女性看護師の比率は高く、20代、30代で結婚や出産などのライフイベントで離職する看護師も少なくありません。クリニックでは、日勤常勤や時短勤務が可能なため、小さな子どもを保育園に預けて仕事と育児を両立しながらの復職も可能です。

年末年始やお盆もまとまった休みが取りやすい

看護師は交代制勤務が多いので、1ヶ月の勤務表を作り交代で休みを取ります。

病棟や介護施設(老人ホームなど)の看護業務は基本的に年中無休なので、お盆や年末年始も必ず誰かが勤務しなければなりません。一方で、診療所は基本的にお盆や年末年始は休診のところが多く、まとまった休みが取れるので家族や友人との予定が立てやすいです。

定休日(日曜日)

病棟や介護施設では、シフト勤務のため毎週日曜日を休みにすることは現実的に不可能です。一方で、クリニックは日曜日が休みのところが多いので、日曜日に休みを取りたい看護師にはおすすめです。

特に家族(子供や夫)がいる場合、日曜日は学校や会社が休みになることが多いため、日曜日が休みのクリニックで働くことは、家族との時間を大切にしたい看護師にとって大きなメリットとなります。

精神的な負担が少ない

病棟勤務や介護施設勤務と異なり、クリニック勤務は基本的に外来業務となるため、患者の急変に対応する必要が少ないです。また、業務範囲が限定されていることが多いため、行う処置や覚える看護知識も少なく、看護師の負担は総じて軽いです。

数が多いので、家の近くで探しやすい

病院や介護施設に比べて、クリニックは数が多いため、自宅近くでクリニックを探したい場合、比較的選択肢の幅が広いです。

これに関連して、通勤時間が短いことも看護師にとって大きなメリットです。特に、保育園などで子どもを預かって働く場合、自宅と職場が近いと送り迎えがしやすく、仕事と育児の両立の負担が軽減されます。